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懸命の捜索は偽装だったのか 小5男児遺棄で逮捕の義父が見せた不可解な二面性

高橋 恒一

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京都地検を出る安達優季容疑者を乗せた車

京都府南丹市で小学5年生の安達結希さんの遺体が見つかった事件は、16日に死体遺棄の疑いで逮捕された義父、安達優季容疑者の告白によって最悪の結末を迎えた。私がやったことに間違いありませんと容疑を認めている安達容疑者だが、事件発覚から逮捕までの間に見せていた献身的な振る舞いが、いま大きな波紋を広げている。

安達容疑者は3月23日の朝、結希さんを車で小学校付近まで送ったと説明していた。その後、学校から欠席の連絡が入ると自ら警察へ通報。翌24日からは、園部駅前などで情報提供を求めるビラを配り、周辺の商店には頭を下げて掲示を依頼して回っていたという。さらに地元の消防団に捜索協力を仰ぎ、自分自身も捜索の輪に加わっていた。

少なくとも3月中は1人で熱心にビラを配る姿が目撃されており、誰もが我が子を案じる父親だと信じて疑わなかった。しかし、その裏で安達容疑者は結希さんの遺体を山林に遺棄し、さらには数カ所にわたって移動させていた疑いが持たれている。

なぜ自ら通報し、捜索まで手伝うというリスクの高い行動を取ったのか。犯罪心理に詳しい関係者は、こうした行動は海外でも散見されるケースだと指摘する。積極的に動くことで自分への疑いの目をそらす狙いや、警察の捜査がどこまで及んでいるかを間近で確認したいという心理が働くという。過去には2006年の秋田児童連続殺害事件でも、加害者の親がビラ配りを行う事例があった。

今回のケースについて専門家は、メディアの取材を避けていた点に着目する。被害者として注目を浴びることよりも、何より身近な家族から犯人だと疑われることを強く恐れていた可能性があるという。また、遺体を何度も移動させた点については、捜索が進むにつれて最初の隠し場所が不安になり、発覚のリスクを感じて行き当たりばったりに移し替えたのではないかと分析している。

安達容疑者は、昨年12月に結希さんの母親と再婚して養父になったばかりだった。南丹市内で殺害し、共犯はいないと供述しているが、警察は今後、犯行に至った動機の解明とともに、結希さんの死因や詳細な死亡日時の特定を急ぐ方針だ。

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