相席食堂がセクハラ場面の放送を謝罪、千鳥への配慮欠く編集に吉本側から苦言も
お笑いコンビ・千鳥の大悟とノブがMCを務めるバラエティ番組「相席食堂」の演出を巡り、制作側のABCテレビが謝罪に追い込まれる事態となりました。問題となっているのは今月7日の放送回で、ロケ中に発生した女性へのセクハラ行為を面白おかしく編集して放送した点です。
この日の放送では、ボーカルダンスユニット・M!LKの塩﨑太智が京都府宇治市のうなぎ料亭を訪問。そこで居合わせた一般客の女性声優2人が、店主からうなぎの串打ちを教わる場面が映し出されました。その際、男性従業員が女性の腰を両手で触る不適切な接触があり、女性が困惑の表情を浮かべる様子がそのまま流されたのです。
スタジオの千鳥は、番組名物の「ちょっと待てぃ!!」ボタンを押してVTRをストップ。大悟が「ケツ触ってた?」と反応すれば、ノブも「うなぎみたいな顔したハゲおやじが」とツッコミを入れました。さらに大悟が「このためにやってるから。うなぎ体験」とボケると、ノブも「このセクハラのために」と同調。深夜番組特有のノリで現場を盛り上げましたが、結果としてセクハラを助長しかねない展開となってしまいました。
事態を重く見たABCテレビは13日、不適切な接触があったことを認めて謝罪。見逃し配信サービスのTVerでは、該当シーンを削除する対応をとっています。しかし、火の粉は番組側だけでなく、ボケを披露した千鳥の2人にも及びかねない状況です。
これに対し、千鳥が所属する吉本興業の関係者からは、番組の編集方針に疑問の声が漏れています。「芸人は振られればボケるのが性分。あの場面を流されれば、2人は笑いに変えるしかなかったはずだ」とし、現場のノリをそのまま採用した制作側の判断ミスを指摘。昨今の厳しいコンプライアンス意識の中で、タレントを守るためのチェック機能が働かなかったことへの不信感が漂っています。
ある中堅芸人は「芸人はならず者の集まり。今の時代に合わせてアップデートはしているが、全てを芸人個人のモラルに委ねるのは酷だ」と本音を吐露。収録時の悪ノリをあえて採用した番組制作陣に対し、視聴者だけでなく身内からも「ちょっと待てぃ!!」とツッコミが入る格好となりました。