アストンマーティンは解決不能の泥沼か、元エンジニアが指摘するマシンの致命的な欠陥
かつてフェラーリやザウバーでエンジニアを歴任し、現在はDAZNのアナリストとして鋭い視点を送るトニ・クケレラ氏が、深刻な不振にあえぐアストンマーティンの現状に厳しい見解を示しました。スペイン紙マルカのインタビューに応じた同氏は、チームが歩んでいる道がいかに困難であるかを詳述しています。
クケレラ氏は、アストンマーティンが他チームからシャシーやエンジンを供給されるという安易な道を選ばず、独自のプロジェクトを立ち上げて優秀な人材をかき集め、専用エンジンの開発にまで着手した姿勢を野心的であると評価しました。しかし、その高い目標が裏目に出ている現状も指摘しています。同氏によれば、チーム内部でさえ今の問題を解決できるという確信が持てていない状況にあるといいます。
さらに衝撃的なのは、現在のマシンが開発の段階から欠陥だらけであり、本来進めるべき改良ではなく、次々と露呈する不備を埋めるだけの応急処置に追われているという分析です。今シーズンは開幕から3レースを終えて完走がわずか1回という惨憺たる結果に終わっており、現場は暗中模索の状態が続いています。
この事態を受け、専門メディアのF1 OVERSTERRは、天才デザイナーのエイドリアン・ニューウェイ氏が関わったシャシーであっても、当初の期待ほどの性能を発揮できていない可能性に言及しました。2026年の新レギュレーション導入に向けても、現在の混迷を収束させられるかは不透明な情勢です。アストンマーティンはこの深い闇から抜け出し、再びトップ争いに加わることができるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。