アストンマーティン混迷は長期化か、ホンダとのタッグに識者が下した非情な宣告
今シーズンのF1界で深刻な低迷が続くアストンマーティンに対し、厳しい視線が注がれています。長年F1番組のホストを務め、現在はインディカーのコメンテーターとしても知られるウィル・バクストン氏は、ポッドキャスト番組の中で同チームが全方位的に迷走していると指摘。かつてホンダがF1に復帰した2015年当時のマクラーレンが陥った悲劇的な状況と同等、あるいはそれ以上に深刻な事態であると分析しました。
当時のマクラーレン・ホンダは、どん底の状態からトップ戦線に返り咲くまでに5年という歳月を費やしました。現在のアストンマーティンも、ここまで3レースを終えて完走がわずか1回という惨状にあり、マシン再構築の真っ只中にあります。しかし、バクストン氏は今回の再建にはさらなる時間を要すると見ています。その最大の要因として挙げられたのが、現代F1の根幹をなす予算上限制度です。
実業家のローレンス・ストロール氏という強力な資金源を背景に持つアストンマーティンですが、現在のレギュレーションでは、かつてのように資金を際限なく投入して問題を解決することが許されません。バクストン氏は、お金があることは素晴らしいことだと認めつつも、10年から20年前のような解決策は通用しないと強調しました。
さらに同氏は、チームが掲げる優勝という目標についても、2030年までに達成できるかという問いに対しノーと回答。フェルナンド・アロンソやエイドリアン・ニューウェイといったスターたちの獲得、そして最新鋭の工場やシミュレーターといった盤石なインフラを整えながらも、アストンマーティンの前途には依然として暗い影が落とされています。