平野歩夢が語る次なるステージへの渇望 スノボと五輪だけではない自分自身の未来図
スノーボード男子ハーフパイプの第一人者として、ミラノ・コルティナ五輪でも7位入賞を果たした平野歩夢選手が15日、都内で行われたユニクロのトークショーに出席しました。イベントには兄の英樹さんも登壇し、平野選手に対してスノーボードから離れた新たな選択肢についての直球の質問が飛ぶ場面がありました。
2022年の北京五輪で日本スノーボード界初となる金メダルを獲得した平野選手にとって、これまでの歩みは挑戦の連続でした。兄からの問いかけに対し、平野選手は「五輪で金メダルを取るという大きな目標を一つ成し遂げた。自分が取り組んでいることを日本に証明したいという強い思いがあり、今では日本人の選手が台頭して強くなってきたことで、その目的も果たせたと感じている」と、これまでの自身の役割に一定の手応えを口にしました。
さらに、2021年の東京五輪ではスケートボードでも夢の舞台に立った経験を踏まえ、「すでに自分が目指すべきタイトルは手にしている。今は音楽やファッションといった、自分の好きなことをさらに突き詰めていきたいという気持ちも芽生えている」と、競技以外のカルチャーに対する並々ならぬ関心を示しました。
イベント終了後の取材では、今後の進退についても言及しました。「現時点では、進むべき道はスノーボードや五輪だけではないと強く感じている」と心情を明かした一方で、「今後の判断基準は、自分自身が強く成長していけるかどうかに置きたい。これから時間をかけて考えを整理し、その中で再び五輪を目指すことが成長に繋がるのであれば、それも選択肢の一つ」と、慎重に言葉を選びながら複雑な胸中を覗かせました。
日本スノボ界のパイオニアとして道を切り拓いてきた27歳。競技者としての枠を超え、一人の人間としてどのような答えを導き出すのか。その一挙手一投足から、今後も目が離せそうにありません。