知里、15周年の節目に待望のカバーアルバム 「Summertime」などジャンルを超えた10曲を収録
歌手・知里が、デビュー15周年の節目に新たな一歩を踏み出した。2月11日にリリースされたカバーアルバム『それぞれの時代 vol.2 ~Music Essence~』は、演歌・歌謡曲の枠にとどまらず、ジャズや洋楽、唱歌まで幅広い楽曲を取り上げた意欲作。以前から温めてきた“カバーアルバムを出したい”という思いが、ついに形になった。
今回のアルバムには、「Amazing Grace」や、ちあきなおみの「黄昏のビギン」、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」、さらに「浜辺の歌」など、ジャンルも時代も異なる10曲を収録。知里が出演する音楽番組『知里と修右のミュージックエッセンス』(千葉テレビほか)で寄せられたリクエストも反映されており、まさに番組とファンの声が育てた一枚といえそうだ。
中でも、知里自身が特別な思いを寄せるのが、ジャズの名曲「Summertime」だという。デビュー前、ジャズクラブで歌っていた頃に出場した大会で準グランプリを獲得した際に披露した楽曲で、本人にとって原点のひとつともいえる存在。長く歌い続けてきた楽曲を、15周年という節目の年に改めて作品として届けることになった。
実は、知里にとってカバーアルバムのリリースは2015年以来。ライブでは演歌や歌謡曲だけでなく、ジャズや洋楽も披露してきたが、ファンから「CDでは聴けないの?」という声をかけられることが多かったという。そうした声に後押しされる形で、今回ようやく“念願”が実現した。節目の年ということもあり、収録曲は自身の意思を反映しながら選び抜いたというから、よりパーソナルな作品に仕上がっている。
昨年は15周年記念曲「泣き笑い」も発表。作詞は荒木とよひさ、作曲は弦哲也という豪華な布陣が手がけた。恋心の切なさを描きながらも、歌詞には「かくれんぼ」や「おまんじゅう」といった印象的な言葉が散りばめられ、ユニークな広がりを見せた一曲だ。実際に、楽曲をきっかけに和菓子店から“おまんじゅうを作ってみませんか”という話が持ち上がったというエピソードからも、作品が人の心に届いていることがうかがえる。
15年の歩みを振り返る中で、知里は支えてくれたファンへの感謝も口にしている。これまでカラオケ喫茶などでの応援に支えられてきた一方、コロナ禍では多くの店が閉店するなど、活動環境にも大きな変化があった。それでも各地で応援の声を受け、ライブを重ね、地道なキャンペーンを続けてきたことが今につながっているという。
今回のカバーアルバムを通じて、これまでのコアなファンはもちろん、カラオケファン以外の新たなリスナー層にも歌声を届けたい――。15周年を迎えた知里は、これまで培ってきた表現力を武器に、さらに幅広い音楽の世界へと歩みを進めていく。