中日ドラゴンズが泥沼の最下位独走、地元名古屋の各テレビ局からは悲痛な叫び
球団創設90周年という記念すべきシーズンに、中日ドラゴンズが早くも大きな試練に直面しています。12日の阪神戦でも0対3と完封負けを喫し、今季3度目となる3連敗。わずか14試合を消化した時点で3勝11敗、借金は早くも8まで膨れ上がってしまいました。首位・阪神とのゲーム差も7.5まで広がり、お祝いムードに沸くはずだった名古屋の街には暗雲が立ち込めています。
この苦境を打破すべく、球団は試合前に日本ハムから杉浦稔大投手を金銭トレードで獲得したと発表。井上一樹監督も、上位を争う日本ハムで培った経験値に「力を貸してほしい」と即戦力としての期待を寄せましたが、今季登板のないベテランがどこまで救世主になれるかは不透明な情勢です。
この深刻な低迷に、最も頭を抱えているのが地元・名古屋のテレビ局各社です。今季は90周年イヤーを盛り上げるべく、在名局はかつてない規模で中日戦の中継にリソースを割いてきました。近年のプロ野球界では地上波中継が減少し、ネット配信が主流となっていますが、名古屋地区だけは例外。中日戦は依然として高い視聴率を誇る「優良コンテンツ」であるため、各局はホーム試合のみならず、異例とも言えるビジター戦の生中継を次々と編成に組み込んできました。
実際に、開幕カードの広島遠征から各局が現地中継を敢行。今後もメーテレが甲子園やエスコンフィールドからの中継を予定しているほか、東海テレビにいたっては今季30試合の放送を計画し、状況次第でさらなる追加も視野に入れています。さらに、レジェンドOBたちが栄光の歴史を振り返る特別番組をゴールデンタイム直後に放送するなど、街全体でドラゴンズを後押しする体制は万全でした。
しかし、肝心のチーム成績がこのまま低迷を続ければ、膨らんだ期待はそのまま反動となって跳ね返ってきます。関係者からは「期待値がしぼんでいく」「とにかく勝ってくれないと」と、放送枠を確保した手前、切実すぎる本音が漏れ始めています。開幕前の下馬評ではAクラス候補に推す声も多かっただけに、この想定外の大失速は、名古屋のテレビマンたちにとってまさに悪夢のような展開と言えるでしょう。運命のシーズンはまだ序盤ですが、現場の熱気が冷め切ってしまう前に、なんとか反撃の狼煙を上げたいところです。