中日・井上監督「道が開けると信じてやるしかない」最速10敗もルーキー花田の初アーチが光
中日は11日、本拠地バンテリンドームで行われた阪神戦に3ー9で敗戦し、今季最多となる借金7を抱えることとなった。開幕から5カード連続で勝ち越しなしという厳しい状況に追い込まれ、両リーグ最速で2ケタの10敗目に到達。試合後、井上一樹監督は険しい表情を見せながらも、前を向こうと必死に言葉を紡いだ。
試合は阪神のクリーンアップに手痛い一発を浴びる展開となった。先発の大野雄大について、指揮官は「人間だから良い時も悪い時もあるが、今日は自在にボールを操れていないように見えた」と振り返る。今季から設置されたホームランウイングについても、打たれるリスクは承知の上と割り切り、「自分たちも出ることはある。相手だけに出ないわけではない」と冷静に分析した。
暗雲が垂れ込めるチーム状況の中で、唯一の希望となったのが新人の花田だ。岡林の故障に伴い緊急昇格となったルーキーが、センターという重責を担いながら待望のプロ初本塁打を放った。井上監督は「ルーキーには重い役割かと思ったが、守備も無難にこなし、非凡な打撃を見せてくれている。そこは救い」と、抜擢に応えた若武者を称えた。
一方で、チームを悩ませているのが負傷者の続出だ。この日も足の負傷で樋口が登録抹消。指揮官は「必死にセーフになろうとした結果のケガ。ここぞという時に一番信頼していただけに、投手陣やレギュラー陣の離脱と同様に痛い」と苦渋の決断を明かした。
出口の見えないトンネルの中にいるが、井上監督は「ピースが足りないことを不安要素と思わず、代わりに出る選手にはチャンスだと意気に感じてほしい。頑張っている選手を預かっている以上、信じてやるしかない」と強調。世間の厳しい声も受け止めつつ、「耐えて、元気にやっていく。道が開けると信じてやっていくしかない」と、懸命に前を見据えていた。