ドジャースの守護神ディアスに試練の時が訪れている。
今季ここまで6試合に登板し、防御率6.00と本来の調子を取り戻せていないエドウィン・ディアス投手。6月10日のレンジャーズ戦では移籍後初となるセーブ失敗を喫し、球速の低下も指摘されている。現時点で負傷者リスト入りは回避しているものの、首脳陣は起用法に慎重な姿勢を見せ始めており、ファンの間でも不安の声が広がりつつある。
そんな中、注目を集めているのが昨オフにメッツからドジャースへ移籍した際の知られざる経緯だ。米経済誌フォーブスによると、メッツとの残留交渉において、球団側がディアスに十分な説明をしないまま、ブルペンの保険要員としてデビン・ウィリアムズ投手の確保に動いていた可能性が浮上したという。
この件について、チームメートのキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手は、当時の状況を振り返り、エドウィンは自分が軽視されていると感じたはずだと証言。提示された金額の多寡だけではなく、守護神としてのプライドを傷つけられたことが、ニューヨークを去る決定打になったという見方を示した。
ディアスは最終的に3年総額6900万ドル(約110億円)の大型契約でドジャースへ加わったが、かつての絶対的クローザーが古巣に抱いた不信感の溝は深かったようだ。皮肉にも、13日からは本拠地でそのメッツとの3連戦が幕を開ける。コンディションへの不安を抱えながら、かつての仲間を相手にどのような投球を見せるのか。真の守護神としての証明が、今まさに求められている。