【F1】アストンマーティンの苦境にマルコ博士が警鐘 ニューウェイ体制も「短期間での改善は難しい」
F1で厳しい戦いが続いているアストンマーティンに対し、かつてレッドブルで長年チームを支えてきたヘルムート・マルコ博士が、現状の深刻さを示唆する発言を行った。スペインメディア「マルカ」が伝えている。
今季のアストンマーティンは、日本のホンダと新たにタッグを組み、巻き返しへの期待を集めていた。しかし、開幕からマシン開発の遅れやセッティング面の不安が指摘されており、特にパワーユニット周辺の振動問題など、走行の安定性に関わる課題が浮上。レースによっては完走すら簡単ではない状況に陥っている。
そうした中で迎えるのが、第3戦日本グランプリ。鈴鹿での一戦を前に、チームがどこまで立て直せるかに注目が集まっている。
マルコ博士は、現在アストンマーティンで中核を担うエイドリアン・ニューウェイ氏と、レッドブル時代から深い親交があることで知られる。今回の報道によれば、マルコ博士は「彼とは今でも連絡を取っている」としたうえで、「彼にとって今は決して良い時期ではない」とコメント。さらに、アストンマーティンの現プロジェクトについて「短期間で解決できるような問題ではない」との見方を示したという。
この発言は、単なるライバルチームへの批判というよりも、現場を知る人物だからこその“警告”として受け止められている。ニューウェイ氏の手掛けるマシンは、完成度が高まるまでに一定の時間を要することでも知られているが、今回のアストンマーティンに関しては、単なる開発の遅れだけでは片づけられない可能性がある。
「マルカ」は、今回のマルコ博士の発言について、チームが抱える課題はマシンの成熟不足にとどまらず、組織やプロジェクトの土台に関わる“構造的な問題”に及んでいる可能性があると分析。もしその見立てが正しければ、短期的なアップデートやセッティング変更だけで状況を好転させるのは難しいかもしれない。
ホンダとの新体制、そしてニューウェイ氏の存在によって、今後への期待は依然として大きい。それでも、結果を出すまでには相応の時間が必要になりそうだ。まずは日本GPで、苦しい流れを断ち切るきっかけをつかめるか。アストンマーティンにとって、鈴鹿は今季序盤の行方を占う重要な週末になりそうだ。