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勝っても漂う不穏な空気…最下位ジャイアンツが乱闘寸前の醜態、独走ドジャースとの差に焦り爆発

田島 恒一

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エリック・ミラー

連敗を止めたはずのグラウンドに、勝利の歓喜ではなく殺伐とした空気が流れた。現地時間16日のレッズ戦。ジャイアンツは3対0で4連敗を脱出したものの、試合の幕切れは後味の悪いものとなった。

8回に相手投手が死球で退場処分を受けたことで不穏な空気が漂い始めると、9回に試合を締めくくったエリック・ミラーが相手打者を三振に仕留めた直後に事態が急変。マウンド上で両者がにらみ合いとなり、試合終了後であるにもかかわらず両軍のベンチから選手たちが飛び出す事態へと発展した。殴り合いこそ避けられたが、勝利の余韻を台無しにするみっともない光景がそこにはあった。

この余裕のなさは、名門チームが陥っている深刻な不振の裏返しと言えるだろう。現時点で7勝12敗、ロッキーズと並んで地区最下位。対照的に、同地区のライバルであるドジャースは14勝4敗と圧倒的な強さで首位を独走しており、早くも7・5ゲームもの差をつけられている。カリフォルニア・ダービーの相手が遥か先を行く一方で、自分たちは泥沼から抜け出せない。その苛立ちが限界に達しているのは明白だ。

チームの閉塞感を象徴しているのが、主軸のラファエル・デバースだ。前日の試合では三振後にバットを叩き折るなど感情を露わにし、ファンからはネット上で厳しい批判にさらされている。鳴り物入りで加入したものの、今季はここまで打率2割1分6厘、2本塁打と期待を大きく裏切る数字に留まっている。

もちろん、不振の責任を彼一人に負わせることはできない。チーム全体の得失点差はマイナス24にまで膨らんでおり、投打の歯車が全く噛み合っていないのが実情だ。ヴィテロ監督がチーム内に渦巻く切迫感に言及せざるを得ないほど、今のジャイアンツは危うい淵に立たされている。最下位脱出への道筋が見えない中、剥き出しになった感情が空回りし続けている。

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