阪神の若き右腕が雨の聖地で覚醒!茨木秀俊がプロ初先発初勝利「やっとスタートライン」
首位攻防戦という重圧のかかるマウンドで、これ以上ない鮮烈なデビューを飾りました。阪神は4月9日、甲子園球場で行われたヤクルト戦に2-0で勝利。7回雨天コールドという変則的な幕切れとなりましたが、その中心にいたのは高卒4年目の茨木秀俊投手でした。
プロ初登板が初先発という大舞台。茨木投手は立ち上がりこそボールが高めに浮き、先頭の長岡選手にヒットを許すなど不安定な場面もありましたが、要所を締める粘り強さを発揮します。ハイライトは2点リードで迎えた6回でした。激しい雨が降りしきる中、二死満塁という絶体絶命のピンチを招きますが、若虎の心は折れませんでした。代打の宮本選手を相手に、最後は落差の大きいチェンジアップで空振り三振。ポーカーフェースを崩さないままピンチを脱出した瞬間、スタンドからは割れんばかりの歓声が巻き起こりました。
試合後、茨木投手は「うれしい気持ちが一番。先輩方が頼もしいので、楽しんで投げようと思っていました」と初々しい笑顔を見せました。藤川球児監督も、この21歳の投球には「素晴らしい気の強さ。地道に鍛えてきた成果が出た」と手放しで称賛。層の厚い阪神投手陣の中でチャンスを待ち続けた若武者の姿勢を高く評価しました。
茨木投手を突き動かしていたのは、ドラフト同期で同学年の門別啓人投手への強い対抗心です。これまでは「門別のキャッチボール相手」として注目されることも多く、先にプロ初勝利を挙げたライバルの背中を追い続けてきました。しかし、今回は門別投手が5戦目で掴んだ初勝利を、自身は初先発で達成するという形で一矢報いた格好です。
「やっとスタートラインに立てました」と語った茨木投手。最強の先発ローテーションを誇るチームにおいて、新たな才能が名乗りを上げました。一軍で活躍し続けるという次なる目標に向け、背番号48の挑戦がここから本格的に始まります。