阪神・前川右京が聖地で吠えた!家族の前で放った劇的逆転打に藤川監督も大興奮
甲子園が歓喜の渦に包まれた。10日に行われた中日戦。阪神を逆転勝利に導いたのは、代打で登場した若虎、前川右京外野手の一振りだった。
1点を追う9回二死一、三塁。絶体絶命の場面で打席に立った前川は、中日の守護神・松山から右翼線を鮮やかに破る適時二塁打を放つ。相手のミスも重なり、土壇場での逆転劇を完遂させた。二塁ベース上で感情を爆発させ、2度の大きなガッツポーズを見せた背番号58は、試合後に「今年の初安打がこのような形で貢献できて、めっちゃうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。
この日はスタンドに父と祖母が応援に駆けつけていたという。前川は「本当に今年初めての安打だったので、いいヒットを見せられたと思う」と、家族の前で最高の結果を出せたことに安堵の表情を見せた。
今季は二軍スタートという悔しい幕開けとなったが、腐ることなく牙を研いできた。先輩たちからの「めげずにこつこつ頑張れ」という言葉を胸に、やるべきことに丁寧に取り組んできた成果が、もっとも重要な場面で結実した形だ。一軍定着へ向けては「まだ安打1本。これからこつこつ積み重ねていきたい」と気を引き締めることも忘れなかった。
教え子の雄姿に、藤川球児監督も喜びを爆発させた。試合後は「僅差でチャンスを待つ形で、みんなが連動してくれた」とナインを称賛。さらに「今はきっかけの時期。乗り遅れないように、乗りたいという選手がたくさんいる」と、若手の台頭を含めたチームの活性化に手応えを感じている様子だった。主力の粘りと若虎の勢いが噛み合った総力戦。この勝利が、猛虎軍団にさらなる勢いをもたらしそうだ。