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平野歩夢が語る満身創痍のミラノ五輪 支えとなった三兄弟の絶妙な距離感

田島 恒一

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(左から)平野歩夢、平野英樹、平野海祝

スノーボード男子ハーフパイプの五輪王者、平野歩夢選手が15日、都内で行われたユニクロのトークショーに出席し、激闘となったミラノ・コルティナ五輪の舞台裏を明かしました。

前回の北京大会で金メダルに輝いた平野選手ですが、今回のミラノ大会への道のりは決して平坦ではありませんでした。今年1月のワールドカップで股関節や鼻骨を骨折するという重傷を負いながらも、不屈の精神で五輪出場を強行。結果として7位入賞という執念の滑りを見せましたが、その裏には平野三兄弟ならではの強い信頼関係があったといいます。

4歳から共に競技を始めた兄の英樹さんは、大ケガを負った直後から本番まで、あえて本人への連絡を絶っていたことを明かしました。そこには、ケガの回復と本番までの限られた時間を考え、余計な言葉をかけるよりも本人の集中を最優先させたいという、兄としての深い配慮がありました。

また、同じくスノーボード選手として活躍し、北京五輪で9位に入った弟の海祝さんも、兄の心中を察して距離を置いていたと語ります。自分たちが口を出しても解決できる問題ではなく、下手に声をかけることがストレスになりかねないという判断から、周囲を通じて状況を見守るスタンスを貫いたそうです。

こうした家族の振る舞いについて平野選手本人は、自分のことで精一杯だった状況を察して、あえて一歩引いてくれたことに深く感謝していると語りました。最も身近にいた存在だからこそ、言葉を交わさずとも伝わる絆が、極限状態での入賞を支えたようです。

気になる今後については、これまで次回のフランス・アルプス五輪を目指す考えを示していましたが、この日は、これからゆっくりする時間を取って、自分の考えを整理したいと慎重な言い回しに終始しました。まずは激闘の疲れを癒やし、自分自身と向き合う時間を設けることになりそうです。

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