広島打線の深刻な「先発攻略」不足、新井カープを襲う低迷の影
広島東洋カープが苦しい戦いを強いられている。12日のDeNA戦では、先発の床田を早めに諦める継投策が裏目に出て逆転負けを喫した。雨天中止を挟んでの3連敗となり、他球団との対戦が一巡した段階で5勝7敗の借金2。終盤に逆転を許す展開が目立っており、リリーフ陣の再建が急務であることは間違いない。しかし、それ以上に深刻な影を落としているのが、援護すべき打撃陣の停滞だ。
開幕から12試合を消化した時点で、チーム総得点の36点、チーム打率の2割2厘はいずれもリーグワーストに沈んでいる。特に懸念されるのが、相手先発投手を早い段階で攻略できていない点だ。ここまで一度も、相手の先発を5回終了までにマウンドから引きずり下ろせていない。この日も4回に相手のエラーをきっかけに3点を先制して主導権を握ったかに見えたが、5回までに3得点以上を挙げたのは今季わずか3試合にとどまっている。
盤石な安定感を誇る先発投手陣がいるからこそ、打線の沈黙は余計に際立つ。球団関係者からは、打線が早めに援護しなければ、夏場にかけて先発陣の疲労が蓄積した際に「1点もやれない」というプレッシャーから投球を窮屈にさせてしまう、との危惧も漏れる。
こうした状況を受け、新井監督もついに動いた。この日の試合では開幕から4番を任せてきた期待の星、佐々木を7番に下げ、代わって好調のモンテロを4番に据える初のクリーンアップ改造を断行。モンテロ自身は2安打を放って期待に応えたものの、打線全体の爆発力には繋がらなかった。投手陣の踏ん張りに応えるためにも、野手陣の早期覚醒が今シーズンの命運を分けることになりそうだ。