今永昇太が6回無安打の衝撃投球 幻の完全試合を演出した魔球と判定の行方
シカゴのカブス本拠地が、背番号18の快投に沸きに沸いた。現地時間10日に行われたパイレーツ戦に先発した今永昇太投手が、6回まで1人のランナーもヒットを許さないノーヒットノーラン投球を披露した。奪った三振は9つ、失点はゼロ。まさにエースの働きだったが、打線の援護に恵まれず今季初勝利はお預けとなった。
この日の今永は、うなるようなフォーシームが冴え渡った。全100球のうちストライクが68球と制球も安定。投球の過半数を占める自慢の直球に、代名詞のチェンジアップを織り交ぜる組み立てで、パイレーツ打線を翻弄し続けた。
唯一、パーフェクト投球が途切れたのは2回二死の場面だ。クルーズに対し、フルカウントまで粘られた末の9球目がボールと判定され、四球を与えた。しかし、この判定が議論を呼んでいる。MLB公式サイトの解析によれば、投じられた約151キロの直球はストライクゾーンをかすめており、今季から導入された判定への異議申し立てシステム「ABSチャレンジ」を行っていれば、見逃し三振に覆っていた可能性が極めて高かったのだ。もし三振となっていれば、6回まで一人も出塁を許さない「完全試合」の状態だっただけに、悔やまれる判定となった。
先発として満点以上の回答を出した今永だったが、味方打線がその好投に応えられなかった。序盤に作ったチャンスを併殺打で潰すなど、あと一本が出ない展開が続く。今永がマウンドを降りた直後の7回、2番手投手が被弾して0ー2で敗戦。チームの連勝もストップした。白星こそつかなかったものの、圧巻の奪三振ショーを見せた今永の仕上がりは万全と言える。次戦こそは、打線の強力なバックアップとともに今季1勝目を掴み取りたいところだ。