巨人・井上温大が5キロ増量で手にした「進化とリスク」 黒星にも漂うエース候補の風格
巨人の井上温大投手が12日、東京ドームで行われたヤクルト戦に先発しました。結果は6回8安打2失点。打線の援護に恵まれず今季初黒星を喫したものの、粘り強い投球で先発としての役割を果たしました。
試合後の井上は、自身の失策絡みの失点や先頭打者への四球を課題に挙げつつも、8安打を浴びながら最小失点で切り抜けた点に、投手としての新たな引き出しを実感したと前向きな姿勢を見せました。阿部監督も、110球を投じて試合を作ったその内容を評価し、次回登板への期待を口にしています。
昨秋の左肘の負傷を乗り越え、今季は三軍スタートから這い上がってきた井上。その復活を支えたのが、オフに取り組んだ肉体改造です。体重を5キロ増やして一軍の舞台に戻ってきた左腕について、チームスタッフは上半身のボリュームアップと、それに伴う出力の向上に驚きを隠せません。
しかし、急激なパワーアップには相応のリスクも伴います。スタッフが懸念するのは、増量した筋肉と柔軟性のバランス、そして新しい体への適応です。出力が上がれば関節や靭帯への負担も増すため、これまで以上に繊細なセルフケアが求められます。
コンディションがそのままパフォーマンスに直結するタイプだけに、今後は「新しい自分の体」をいかに操縦し、1シーズンを通して安定感を維持できるかが鍵となります。大器晩成を予感させる24歳が、故障という落とし穴を回避しながらどこまで白星を積み重ねられるか、その進化から目が離せません。