井上拓真陣営が警戒 37歳井岡一翔の仕上がりに脱帽も勝機は終盤3ラウンドにあり
ボクシング界が注目する5月2日の東京ドーム決戦。WBC世界バンタム級王者・井上拓真に挑む井岡一翔が17日、都内で練習を公開しました。日本初の5階級制覇という金字塔に挑むレジェンドの姿を、王者側の鈴木康弘、北野良の両トレーナーが鋭い視線で追いました。
1階級上げて2戦目となる井岡はこの日、シャドーボクシングとスティックミット打ちを軽めに披露。派手な動きこそなかったものの、その安定感と正確な身のこなしに、拓真陣営は驚きを隠せませんでした。視察を終えたトレーナー陣は、体の厚みやコンディションの良さを評価し、ベテランならではの精神的な充実ぶりについても、非常に強いと感じると語りました。
現在37歳の井岡は、今回の勝利で日本史上最年長での世界王座奪取という記録もかかっています。年齢による衰えが懸念される年代ですが、陣営は、自分の体を熟知し、怪我を避けるために練習強度を調整しながら完璧に仕上げてくる巧さを分析。一方で、練習強度を落とすことによるスタミナへの影響は否定できないとし、試合が深まる10ラウンド以降、最後の3ラウンドが勝敗を分ける極めて重要な局面になると強調しました。
かつて五輪代表も務めた鈴木トレーナーは、自身の現役時代を振り返り、30代を過ぎてからの疲労の抜けなさを吐露。それだけに、37歳でトップ戦線に立ち続ける井岡の凄みを改めて実感した様子でした。若さと勢いで勝る王者・拓真が押し切るのか、それとも経験豊富な井岡が歴史を塗り替えるのか。決戦の火蓋はまもなく切られます。