井岡一翔が不利予想を逆手に「格の違い」再び、井上拓真戦でのサプライズを予告
ボクシング界が誇るレジェンド、井岡一翔が再び大きな壁に挑もうとしている。5月11日に東京ドームで開催されるWBC世界バンタム級タイトルマッチに向け、挑戦者の井岡が17日に公開練習を実施。王者・井上拓真との大一番を前に、周囲の予想を鮮やかに裏切る準備が整いつつあるようだ。
現在、海外ブックメーカー各社が提示しているオッズは、王者・拓真の勝利が1・4倍から1・5倍に対し、井岡の勝利は2・62倍から2・9倍と、明確に井岡不利の数字が出ている。前戦で那須川天心を下し勢いに乗る30歳の若き王者に対し、37歳を迎えた井岡の年齢や階級アップによる影響が懸念されている形だ。
しかし、この評価に井岡を指導する志成ジムの佐々木修平会長は余裕の表情を見せる。拓真の実績を認めつつも、不利と言われる状況は想定内と断言。むしろ、不利とされる立場を歓迎するかのように、今回の結果が世間にとって大きなサプライズになるのではないかと期待を込めた。
井岡が下馬評を覆して世界を驚かせたのはこれが初めてではない。記憶に新しい2020年の大みそか。当時、勢いに乗っていた元世界3階級制覇王者の田中恒成との一戦でも、事前予想では田中がわずかに有利とされていた。しかし、井岡は格の違いを見せると宣言し、蓋を開けてみれば8回TKOという圧巻の内容で完勝。経験の差を実力で証明してみせた。
井岡自身も今回の戦いについて、決して簡単に勝てる相手ではないと冷静に分析している。しかし、日本選手初の5階級制覇という前人未到の偉業がかかるこの一戦。再びレジェンドが番狂わせを演じ、東京ドームを熱狂の渦に巻き込むのか。奇跡の再現を狙うベテランの眼光は、鋭く王者の座を見据えている。