ジュディ・オングが振り返る1970年大阪万博の熱狂「ぎゅうぎゅう詰め」のゲリラ撮影秘話
歌手で女優のジュディ・オングが10日、都内で開催された映画『万博追跡 2Kレストア版』の初日舞台挨拶に登壇し、記録的な人出となった1970年の大阪万博での破天荒な撮影エピソードを明かしました。
同作は、万博会場を舞台に、母と自分を救ってくれた恩人を探し求める少女の姿を描いた物語です。台湾映画の保存や振興を担う国家電影及視聴文化中心の協力により、公開から50年以上の時を経て鮮やかなデジタルリマスター映像としてスクリーンに復活しました。主演を務めたジュディは、気の遠くなるような修復作業を経て見事に息を吹き返した作品に触れ、制作陣の尽力に深い感謝の意を表しました。
トークが当時の撮影風景に及ぶと、ジュディは「本当に大変だったんですよ」と苦笑い。当時は実際の会場内で、いわゆるゲリラ的な撮影を敢行していたといい、連日押し寄せる膨大な来場者との戦いだったことを振り返りました。周囲がぎゅうぎゅう詰めの混雑状況だったため、芝居をしている最中に周囲に気づかれても撮影を止めるわけにはいかず、周囲の視線を「知らん顔」でやり過ごしながら演じきったという、ベテランらしいタフな一面を覗かせました。
会場には当時の万博を実際に体験した世代も多く詰めかけ、ジュディは「あら、みなさん同い年くらいかしら? 太陽の塔はご覧になりました?」と茶目っ気たっぷりに問いかける一幕もあり、場内は温かな笑いに包まれました。最後に彼女は「ぜひ、二十歳の私に会いに来てください。夢を見ることの素晴らしさ、そして夢をあきらめなくていいんだということを、この映画から感じ取っていただければ嬉しいです」と結び、時代を超えて輝き続ける作品の魅力をアピールしました。