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激震の夜から始まった岡田ジャパン誕生の舞台裏

田島 恒一

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岡田監督(右)、長沼会長(中)、大仁委員長(左)

1998年フランスW杯を目指していた日本代表は、アジア最終予選の序盤で大きな壁にぶつかっていました。初戦こそウズベキスタンに快勝したものの、続くUAE戦をドローで終え、ホームで行われた宿敵・韓国戦では1対2と逆転負けを喫します。この敗戦の夜、日本サッカー協会の技術委員会は大きな決断を下すことになります。

当時の川淵三郎副会長が振り返るには、韓国戦の直後に監督交代の打診があったといいます。チームは中田英寿選手の加入によって劇的な進化を遂げていたものの、加茂周監督がその変化に対応しきれていないという判断でした。特に韓国戦での選手起用のミスが致命傷となり、このままでは本大会出場は難しいという危機感が協会内に広がっていました。

しかし、次戦のカザフスタン遠征は目前に迫っていました。現地でのビザ取得の問題もあり、外部から新しい監督を招聘して帯同させることは現実的に不可能だったのです。そこで浮上したのが、コーチを務めていた岡田武史氏の昇格でした。

敵地カザフスタンで試合が引き分けに終わった後、緊急会議を経て加茂監督の更迭が正式に決定。岡田氏は当初、暫定的な役割を想定していたようですが、協会側は最後まで任せる方針を固めました。岡田氏は、ウズベキスタン戦の結果次第で身を引く覚悟を示しながらも、結果的に重責を担い続けることになります。

その後、自力での予選突破が消滅する絶体絶命のピンチもありましたが、アウェーでの韓国戦勝利などで息を吹き返した日本代表。最終的にイランとの第3代表決定戦を制し、悲願の初出場を勝ち取りました。本大会も岡田体制で挑むことが決まり、この異例の監督交代劇は日本サッカー史に残る大きな転換点となったのです。

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