坂本花織、ラスト世界選手権で圧巻SP首位 タラソワ氏も絶賛「彼女の大ファン」
フィギュアスケートの世界選手権は25日、チェコ・プラハで女子ショートプログラム(SP)が行われ、日本代表の坂本花織(シスメックス)が79.31点を記録し、首位で好発進を決めた。今季限りでの引退を表明している坂本にとって、まさに集大成とも言える舞台。その演技には、世界のフィギュア界を長年見続けてきた名伯楽も賛辞を惜しまなかった。
この日の坂本は、持ち味であるスピード感と力強さに加え、演技全体の完成度でも観客を引き込んだ。今季世界最高得点となる79.31点は、最後の世界選手権に懸ける強い思いをそのまま氷上に映し出したような内容だった。
そんな坂本の演技を高く評価したのが、ロシアの名コーチとして知られるタチアナ・タラソワ氏だ。浅田真央ら数々のトップスケーターを指導してきた重鎮は、ロシア国営通信社「タス通信」の取材に対し、坂本への率直な思いを口にした。
タラソワ氏は「ショートプログラムを見ました。私は坂本選手を応援している。彼女の大ファンなの。今日の演技は本当に素晴らしかったし、首位に立っていることがとてもうれしい」とコメント。厳しい視点で知られる同氏が、ここまで手放しで称賛するのは異例とも言える。
近年は海外選手に対して辛口の評価を下す場面も少なくないタラソワ氏だが、坂本に対しては以前から高い評価を示してきた。安定した技術、豊かな表現力、そして勝負どころで結果を出す強さ。そうした総合力が、フィギュア界のレジェンドをも惹きつけているのだろう。
今大会は、坂本にとって現役最後の世界選手権。長年、日本女子フィギュアをけん引してきた女王の“ラストダンス”は、SPから鮮烈なインパクトを残した。大きな期待と注目を集める中、フリーでどのような締めくくりを見せるのか。その一挙手一投足から目が離せない。