「バカ映画」に宿る長嶋茂雄の魂――河崎実監督が語る、最新作『イルカがせめてきたぞっ』への執念
「目指すのは長嶋茂雄、イメージは植木等」――。
そんな唯一無二のフィロソフィを掲げ、30本以上の作品を世に送り出してきた“バカ映画の巨匠”河崎実監督が、旧知の仲である森田健作のラジオ番組に出演。昭和の熱血ドラマから最新作の驚きのキャスティングまで、その創作の原点を語り尽くした。
森田健作との40年にわたる意外な縁
河崎監督と森田健作の交流は、今から40年前の1984年にまで遡る。当時、明治大学の学生だった河崎監督が、憧れのスターだった森田に「『おれは男だ!』のトークショーを全国でやりたい」と熱烈な手紙を送ったことがきっかけだ。
これに応えた森田と共に、全国7都市を回る「復活!!おれは男だ」大会を成功させた。さらに1995年には、政治家へ転身したばかりの森田を起用し、防犯教育ビデオ『地球防衛少女イコちゃん』を監督。この作品が文部科学省(当時:文部省)選定作品になるという快挙を成し遂げたエピソードは、二人の絆の深さを物語っている。
最新作はまさかの「イルカ」本人が参戦!?
現在、河崎監督が心血を注いでいるのが、クラウドファンディングで製作中の最新作『イルカがせめてきたぞっ』だ。
タイトルからして河崎節全開の本作は、武器を手にしたイルカたちが人間を襲うという奇想天外なパニック映画。注目すべきは、そのキャスティングだ。劇中にはシンガーソングライター・イルカの長男である神部冬馬が出演しているが、監督はさらなるサプライズを仕掛けた。
「せっかくなら、イルカさんご本人も……」という監督の熱意が通じ、なんとレジェンド・イルカの特別出演が決定。自身の代表曲と同じ名を冠した(?)パニック映画への出演という、遊び心あふれる展開にファンの期待も高まっている。
昭和の特撮や梶原一騎作品を血肉とし、「最高に面白い」を追求し続ける河崎監督。その衰えぬ情熱は、令和の映画界に再び心地よい「バカバカしさ」の旋風を巻き起こしそうだ。