霧島、大関復帰が正式決定 「さらなる高みを目指して」 師匠・音羽山親方は横綱挑戦に期待
日本相撲協会は3月25日、大阪府立体育会館で番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇・霧島(29=音羽山)の大関昇進を正式に決定した。霧島にとっては2024年夏場所以来となる大関復帰。大関から平幕へ陥落した後、再び大関の座に返り咲くのは、魁傑、照ノ富士に続いて史上3人目となる。
大阪・堺市の部屋宿舎で行われた伝達式では、霧島は「さらなる高みを目指して一生懸命努力します」と力強く口上を述べた。会見では「何よりうれしいです」と率直な喜びを口にし、「もっと上を見て頑張るという意味を込めました。親方から学びました」と、その言葉に込めた思いを明かした。
霧島が初めて大関に昇進した2023年夏場所後の口上は「今まで以上に稽古して頑張ります」だった。今回は復帰という節目にあって、あえて「さらなる高み」という表現を選択。大関復帰にとどまらず、その先にある頂点を見据える姿勢がにじむ内容となった。
この口上を一緒に考えた師匠の音羽山親方(元横綱鶴竜)は、弟子の思いを後押しするように、その狙いを説明した。
「本人も最初に大関へ上がった時から横綱を目指したいと言っていた。だからこそ、今回は“今度こそ”という気持ちを込めたかった。聞いた人にも分かりやすく、しっかり伝わる言葉にしたかった」
大関復帰を果たした弟子に対し、親方は「本当に良かった」と安堵をにじませながらも、「もう二度と落ちてはいけない。今度こそ、その一つ上へ行ってほしい」と、横綱昇進への期待を隠さなかった。
過去に大関復帰を果たした魁傑、照ノ富士はいずれも、2度目の伝達式では「謹んでお受けします」と簡潔な口上を選んでいた。そんな中で霧島は、自らの決意をより明確に伝える言葉を選んだ形だ。
再び大関の地位に戻った霧島。苦しい経験を乗り越えた末の返り咲きだけに、その歩みには大きな意味がある。次に目指すのは、師匠も願う“もう一つ上”――横綱の地位だ。夏場所へ向け、霧島の新たな挑戦が始まる。