霧島、大関に帰ってきた。平幕からの復帰は史上3人目
関脇・霧島(29=音羽山部屋)の大関昇進が25日、正式に決まった。
日本相撲協会はこの日午前、大阪府立体育会館で夏場所(5月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開催。昇進を決定した後、伊勢ノ海理事(元北勝鬨)と浦風審判委員(元敷島)が使者として大阪・堺市の部屋宿舎へと向かった。
師匠の音羽山親方(元横綱鶴竜)とともに使者を出迎えた霧島は、伝達式で「謹んでお受けいたします。さらなる高みを目指して一生懸命努力します」と口上を述べた。
大関から平幕に落ちた力士が、再び大関の座を取り戻す——。口で言うのは簡単だが、実際にそれをやり遂げた力士はこれまでに魁傑と照ノ富士の2人しかいない。霧島はその3人目となった。
前回の大関在位は2024年夏場所まで。番付を大きく落としながらも土俵を去らず、地道に白星を積み上げてきた。モンゴル出身、本名ビャンブチュルン・ハグワスレン。師匠・鶴竜ゆずりの組み止めてからの攻めは健在で、往時と変わらぬ粘り腰を見せ続けた結果が、今回の復帰につながった。
「さらなる高み」という言葉が、単なる決まり文句に聞こえないのは、一度どん底を経験した男の口から出たからだろう。夏場所の両国で、霧島がどんな相撲を取るのか。その答えが5月10日に出る。