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ドジャース・タッカーに起きた異変 不振の裏に見える驚異の初球改革とは

田島 恒一

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外野手タッカー

今季からドジャースに加わったカイル・タッカー外野手の打席に、これまでにない大きな変化が起きている。米メディア「スポーティング・ニュース」がクローズアップしたのは、表面的な数字以上にドラスティックな変貌を遂げた彼の初球への対応だ。

日本時間17日までの成績を振り返ると、18試合で打率2割3分9厘、2本塁打、11打点と、タッカー本来のポテンシャルを考えれば物足りなさを感じるファンも少なくないだろう。しかし、その内実を覗くと驚きのデータが浮かび上がる。昨季のカブス時代には36・3%だった初球スイング率が、今季はなんと57・5%まで跳ね上がっているのだ。この上昇幅はメジャー全体でもトップを記録しており、アストロズ時代の32・2%と比較しても、もはや別人のような積極性を見せている。

その成果の一端は、本拠地でのメッツ戦でも発揮された。8回に放った今季2号ソロは、チームの快勝を決定づける一撃となった。新天地ドジャースで上位打線を任されるなか、甘い球をじっくり待つスタイルから、仕留められる球を初手から叩きにいく方向へと舵を切っているのは明白だ。

もちろん、この過激なモデルチェンジには代償も伴う。MLB公式サイトの指摘によれば、三振率は昨季の14・7%から22・7%へと上昇し、ボール球を追いかける割合も悪化しているという。積極性が裏目に出ている側面は否定できない。

それでも、いまタッカーに起きているのは単なるスランプではない。長年貫いてきた自身の打撃設計図を根本から書き換えようとする、意欲的なアップデートの過程と言えるだろう。早いカウントから主導権を握り、相手投手を圧倒する。ドジャースの背番号を背負った男が、この「初球改革」の先にどのような進化を見せるのか。真価が問われるのはこれからだ。

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