オーガスタの伝統に迫るハイテクの影 マスターズが警戒するAIメガネの脅威
ロリー・マキロイ選手の連覇という華々しい幕切れとなった今年のマスターズですが、その舞台裏では運営側と最新テクノロジーによる静かな攻防が繰り広げられていました。ゴルフ界随一の格式を誇るオーガスタ・ナショナルGCでは、観客による携帯電話やカメラの持ち込みを厳格に禁止していますが、いま新たな脅威として浮上しているのがカメラやマイクを内蔵したAIメガネの存在です。
英紙デーリー・メールなどの報道によれば、このデバイスは一見すると普通の眼鏡と見分けがつかないものの、実際には撮影やメッセージの送受信、さらには音楽の視聴まで可能にするハイテク機器です。すでに一部の観客が会場内に持ち込み、こっそり撮影した動画をSNSに投稿する事例も確認されており、事態を重く見た大会側は持ち込み防止策の大幅な強化に乗り出しました。
関係者の証言によると、今大会の警備スタッフにとってAIメガネの判別は最優先事項の一つに掲げられたといいます。スタッフは特殊なフレームの形状やレンズの質感など、最新デバイスを見分けるためのトレーニングを受けて厳戒態勢で任務にあたりました。
伝統を重んじるマスターズの厳しさは折り紙付きで、今大会中には元全英オープン覇者のマーク・カルカベッキア氏でさえ、携帯電話を操作していたことが発覚して退場処分を下されたと報じられています。観客だけでなくレジェンドに対しても一切の妥協を許さないオーガスタの姿勢は、進化を続けるデジタル技術との終わりなき戦いに突入したといえそうです。