松島輝空はまだ満足していない 世界8位に浮上も冷静なエース候補の現在地
卓球界で今、もっとも勢いを感じさせる若き才能の一人、松島輝空(木下グループ)がさらなる高みを見据えています。最新の世界ランキングで自己最高位を更新する8位にランクインした松島。これは日本勢では張本智和(トヨタ自動車)に次ぐ2番手の座を意味しており、5月に英ロンドンで開催される世界選手権団体戦では、まさに日本の大黒柱としての役割が求められます。
周囲からの期待が一段と高まる中、14日に行われた取材に応じた松島は、意外なほど淡々とした表情を見せました。実力が向上している自覚はあるとしつつも、周りの喧騒を気にすることなく、これまで通り自分のやるべきことに集中したいと強調。どのチームを相手にしても、自分のプレーさえ出し切れば勝てる実力は備わっていると、確かな自信をのぞかせました。
松島のプレーを支える最大の武器は、緻密に計算されたサーブにあります。本人が意外と知られていない強みと語るように、サーブの組み立てから次の一手へと繋げる戦術の幅広さは、世界トップクラスの選手たちにとっても脅威となっています。試行錯誤を繰り返しながら工夫を凝らしてきた結果が、現在の快進撃を支える土台となっているようです。
しかし、驚くべきは現状に甘んじる様子のまったくないその貪欲さです。自身のプレーについては、まだ頭の中でイメージしているものを最大限に発揮できているわけではないと断言。理想に近づきつつある手応えは感じているものの、さらなる飛躍のために精度を高めていく姿勢を崩しません。冷静沈着なサウスポーがその真価を100パーセント解放したとき、日本男子は新たな黄金時代を迎えそうです。