松山英樹、マスターズ初日は16位発進 解説絶賛の神業にも本人は首をかしげる不満げな表情
オーガスタの空に、松山英樹の勝負強さが響き渡りました。現地時間10日に開幕した今季メジャー初戦、マスターズ。2021年以来、5年ぶり2度目の頂点を目指す松山は、初日を6バーディー、4ボギーの70で回り、通算2アンダーの16位タイという位置で滑り出しました。
立ち上がりの1番で3パットのボギーを叩く不穏なスタートとなりましたが、直後の2番パー5で真骨頂を見せつけます。バンカーに捕まりながらも、そこからピンそばに寄せる見事なリカバリーを披露してバーディーを奪取。続く3番でも連続バーディーを沈めるなど、一時はリーダーボードを駆け上がりました。その後も一進一退の攻防が続き、最終18番をボギーで終える悔しい締めくくりとなったものの、上位争いに踏みとどまりました。
この日のプレーで大きな注目を集めたのが、松山の武器であるショットの精度です。中継の解説を務めた宮里優作氏は、2番のバンカーショットを神業と評し、後半にかけて鋭さを増したアイアンショットについてもキレがいいと手放しで称賛しました。しかし、当の本人は周囲の熱狂とは対照的に、どこか納得のいかない様子。自身のショットについて問われると、そうでしょうか、あんまり、なんかと首をかしげ、本来の手応えには遠いことを示唆しました。
ホールアウト後のインタビューでは、良いのか悪いのか判断できないようなラウンドだったと振り返りつつも、もったいないミスが多かったと反省を口にした松山。首位を走るロリー・マキロイとは10打差。今日みたいなゴルフを続けるとチャンスはないと厳しい自己評価を下しながらも、少しでも差を詰められるように頑張りたいと、静かに闘志を燃やしていました。
本人が不満を感じている段階でこれだけのスコアをまとめるのは、地力が備わっている証拠。決勝ラウンドに向けて伝家の宝刀がさらに研ぎ澄まされれば、オーガスタの地で再び歴史的な猛チャージが見られるかもしれません。残り3日間、日本が誇るエースの逆襲に期待がかかります。