MLB平均年俸が過去最高の約8億5000万円に到達、深まる球団格差とメッツの独走態勢
メジャーリーグの勢いが止まりません。AP通信が報じたところによると、今シーズンの開幕日時点におけるMLB全選手の平均年俸は、前年比3.4パーセント増の534万ドル(約8億4900万円)に達し、史上最高額を塗り替えました。スター選手たちの契約高騰が、全体の数字を大きく押し上げた形です。
個人別の年俸ランキングに目を向けると、ニューヨーク・メッツのファン・ソト外野手が6120万ドル(約97億3000万円)で2年連続の首位に君臨。次いでヤンキースのコディ・ベリンジャーが4250万ドル(約67億6000万円)で2位につけています。3位にはフィリーズのザック・ウィーラーとメッツのボー・ビシェットが4200万ドル(約66億8000万円)で並び、一部のトッププレーヤーが驚異的な報酬を手にしている実態が浮き彫りとなりました。
球団別の総年俸では、メッツが3億5220万ドル(約560億円)を投じて4年連続の1位となりました。これに続くのが、大谷翔平を擁するドジャースの3億1660万ドル(約503億円)です。なお、ドジャースは大谷ら9選手に対して年俸の後払い契約を適用していますが、これがなければ総額は3億9520万ドル(約628億円)にまで膨らんでいたとの試算も出ています。
一方で、球団間の格差拡大も深刻な課題として浮上しています。総年俸が最も低いガーディアンズは6230万ドル(約99億円)にとどまり、トップのメッツとは約6倍もの開きが生じました。さらに、総年俸が1億ドル(約159億円)に満たないチームは昨年の5球団から8球団へと増加しており、資金力のある「持てる者」とそうでないチームの二極化が進んでいます。
現在の労使協定は12月1日に期限を迎えます。この深刻な格差を背景に、オーナー側からはチームの総年俸に上限を設けるサラリーキャップ制の導入を求める声がさらに強まることは避けられそうにありません。華やかな記録更新の裏で、球団経営のあり方を巡る激しい議論が幕を開けようとしています。