那須川天心「生き方の正解を出す」運命の再起戦へ計量パス、強敵エストラダと激突
ボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を翌日に控えた10日、都内で前日計量が行われ、同級2位の那須川天心と対戦相手で同級1位のフアンフランシスコ・エストラダが揃って一発でパスしました。リミット53・5キロに対し、那須川はジャストの53・5キロ、エストラダは53・3キロをマーク。緊迫感漂うなか、両者は約10秒間にわたって視線をぶつけ合いましたが、最後は那須川が笑みを浮かべて別れるなど、心身ともに充実した様子をうかがわせました。
昨年11月、現王者の井上拓真を相手にプロ初黒星を喫した那須川にとって、今回はまさに正念場となる再起戦です。前回の会見では険しい表情を見せていたものの、この日は一転して明るい表情が印象的でした。減量についても、無理に水分を抜くのではなく自然に落とす感覚を掴んだといい、「いい感じです」と手応えを口にしています。
対戦相手のエストラダは、これがプロ50戦目となる百戦錬磨の元2階級制覇王者。至近距離で対峙した印象を問われると、「強そうですよ。ずっと戦ってきた人特有のいい顔をしている」と敬意を表しながらも、「俺もやってやる。明日にならないと分からないこともあるので、焦らずにいきたい」と、大舞台を前にしても臆する様子はありません。
自身初の敗北を経て迎えるこの一戦を、那須川は「岐路」だと断言します。「前回もただ負けたわけではない。自分の生き方の正解が明日出るんじゃないかと思う」と語り、強さを追い求めてきた日々を証明する覚悟を滲ませました。
また、この日のヘアスタイルは鮮やかなオレンジと茶色のカラーリング。「後から知ったんですが、オレンジは今年の僕の風水で開運カラーなんです」と明かし、運も味方につけてリングに上がります。ボクシング人生を左右する重要なマトリックス。覚悟を決めた那須川天心が、再び両国のリングで輝きを放てるか。運命のゴングは間もなく鳴り響きます。