那須川天心が涙の再起!強豪エストラダに9回終了TKO勝利で世界再挑戦へ
格闘技界の至宝が再び輝きを取り戻しました。11日に両国国技館で行われたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦。同級2位の那須川天心は、元2階級制覇王者で同級1位のフアンフランシスコ・エストラダを相手に、圧巻のボクシングを披露しました。
昨年11月に井上拓真に敗れ、プロ入り後初めての挫折を味わった那須川。再起戦の相手は50戦のキャリアを誇るメキシコの重鎮でしたが、序盤から主導権を握ったのは那須川でした。鋭い右ジャブを軸に、得意の左ストレートやボディーを打ち分け、百戦錬磨のベテランを翻弄。4回には強烈な左でエストラダをぐらつかせ、中盤以降も着実にダメージを蓄積させていきました。
波乱は6回、バッティングでエストラダが倒れ込む場面もありましたが、那須川の勢いは止まりません。7回に再び左をクリーンヒットさせて攻勢を強めると、9回終了後、防戦一方となったエストラダ側が棄権を選択。劇的なTKO勝利で、那須川が世界への切符を掴み取りました。
試合直後、リング上で感情が溢れ出した那須川の目には光るものがありました。マイクを向けられると、照れ隠しに泣いてないよと笑みを浮かべつつも、実は試合前から初めて怖くて、自分を信じられないことがあったと、孤独な闘いの中での苦悩を吐露。支えてくれた人々への感謝を口にし、勝つことがこんなに嬉しいとはと思いを爆発させました。
この勝利により、那須川は5月に行われる井上拓真対井岡一翔戦の勝者への挑戦権を獲得。再び頂点を目指す天才の物語は、ここから第2章のクライマックスへと突き進みます。