中日・根尾昂が掴んだ悲願の初白星。井上監督との意外な舞台裏と逆襲への決意を激白
中日ドラゴンズの根尾昂投手が、ついにプロ初勝利を手にした。今季はここまで4試合に登板し、防御率0.00と圧巻の安定感を披露。一軍の投手陣で唯一の無失点を継続中だ。投手転向から5年、着実に階段を上り続ける若き右腕が、ドラゴンズ応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香のインタビューに応じ、歓喜の瞬間とチームへの思いを明かした。
記念すべき白星が舞い込んだのは、4月8日のDeNA戦だった。延長10回のマウンドを三者凡退に抑える完璧なリリーフを見せると、直後の11回に味方打線が勝ち越し。根尾は「自分も嬉しかったですけど、それ以上に周囲の人たちが喜んでくれたことが良かった」と、周囲への感謝を一番に口にした。
実は、勝利の瞬間は無欲な状態だったという。ヒーローインタビューでも話題になった井上一樹監督とのやり取りについて、「勝ち越せなかったらもう1イニング投げる予定だったので、次の回のことしか考えていなかった。2点入って続投がなくなった時に、あれ?僕に勝ちがつくのかな、と気づいたんです」と舞台裏を披露。監督からの「あっ、初勝利やったんか」という言葉に「僕もさっき知りました」と返したエピソードを、監督のモノマネを交えながら振り返る場面もあった。
祝福のメッセージも数多く届いた。家族LINEでの両親からの言葉に加え、チームの先輩である祖父江大輔からも、試合終了直後に早々と「おめでとう!」という連絡が入ったという。「まだまだ道半ば」と表情を引き締めつつも、支えてくれる人たちの存在が大きな力になっている。
今季はオープン戦で結果を残しながらも、開幕は二軍で迎えるという悔しさも味わった。「最後の登板に課題があった。どこで投げようと、次の登板までにやるべきことをクリアしていくだけ」と腐らず前を向き、チャンスを掴み取った。昨シーズン一軍と二軍合わせて約40試合に登板した経験が、マウンドでの準備や状況判断に活きていると手応えを滲ませる。
現在、チームは最下位という苦しい立ち位置にいるが、根尾が見据える先は明るい。「力としては投手も野手もどの球団にも負けていない。まずはAクラス、そしてシーズン後半に優勝争いができる位置まで食い込みたい」と逆襲を誓う。
個人の目標については「昨季は一軍で4試合しか投げられなかった。今季は10、20と試合数を積み重ね、50、60試合と投げていきたい」と意気込む。「9回を投げる守護神の松山に全員で繋ぐという強い気持ちを、ブルペンの全員が持っている」。目の前の一球に魂を込め、背番号7はさらなる高みを目指して腕を振り続ける。