中日・根尾昂が明かした侍ジャパンの舞台裏 ドジャース通訳を質問攻めにした濃密な3日間
中日ドラゴンズの根尾昂投手が、今春に経験した侍ジャパンのサポートメンバーとしての活動を振り返り、そこで得た大きな刺激について熱く語った。ドラゴンズ応援大使を務めるSKE48の熊崎晴香によるインタビューに応じた根尾は、日本最高峰の選手たちに囲まれた濃密な時間の中で、意外な人物からドジャース流の教えを吸収していたという。
3月に行われたオリックス、阪神との強化試合。根尾は阪神戦の9回という緊迫した場面でマウンドに上がり、見事に三者凡退に抑えてプロ初セーブを記録した。当初はもっと点差のある展開での登板を予想していたというが、目の前の打者に集中した結果が最高のアウトプットに繋がった。試合での結果はもちろん、根尾にとってそれ以上に大きかったのは、トッププレーヤーたちの準備や練習を間近で観察できたことだった。
印象に残った選手として、日本ハムの北山亘基やソフトバンクの松本裕樹の名を挙げた根尾。自身の取り組みについて相談し、助言をもらう場面もあったという。また、ドジャースに移籍した山本由伸については、映像では何度も見ていたものの、実際に至近距離で見る遠投の軌道やボールのキレ、そして身体の動きのギャップに圧倒されたと明かした。
さらに興味深いのは、侍ジャパンの決起集会でのエピソードだ。ロッテの種市篤暉と隣り合わせになった根尾の正面に座っていたのは、ドジャースの通訳を務めるウィル・アイアトン氏だった。根尾は種市とともに、アイアトン氏を質問攻めにしたという。メジャーリーガーたちの準備の進め方や、彼らが日本の野球に対してどのような関心を持っているのかなど、海を越えた最新の情報を貪欲に吸収した。
アイアトン氏から聞き出したデータ活用術や目標設定の考え方は、すでに今シーズンの戦いの中にも取り入れられている。大谷翔平をはじめとするトップ選手たちが、多忙なスケジュールの中でいかに身体のケアに時間を割いているかを目の当たりにしたことも、大きな財産となったようだ。
わずか3日間という短い期間ではあったが、根尾はこの経験を通じて自分に足りないものと、自分でも通用するものを整理することができたと語る。去年と同じことをしていては同じ結果にしかならない。現状に満足せず変化を求める若き右腕は、侍ジャパンのユニホームを着て感じた決意を胸に、さらなる高みを見据えている。