日本ハムの守乱は本当に深刻なのか?リーグ最多失策も首脳陣が悲観しない理由
悲願のリーグ制覇を目指す日本ハムが、思わぬ足元をすくわれています。昨秋のキャンプから膨大な時間を守備強化に費やしてきたチームですが、開幕から失策が止まりません。16日のロッテ戦では1試合5失策という荒れ模様を見せ、現在は両リーグを通じてワーストとなる計17失策を記録。ファンからは不安の声も漏れ始めています。
新庄剛志監督も、これには思わず頭を抱える様子を見せていました。谷内内野守備走塁コーチと連携し、日々工夫を凝らして選手たちを指導しているものの、結果が伴わない現状があります。17日の西武戦では、これまでミスが目立っていた清宮幸太郎選手と郡司裕也選手をスタメンから外すという荒療治を敢行。守備力に定評のある奈良間大己選手やルーキーの大塚鳳汰選手らを起用する、異例の布陣で挑む事態となりました。
しかし、この惨状を現場はどう捉えているのでしょうか。谷内コーチは、エラーそのものに執着しすぎるリスクを指摘します。自身も現役時代は名手として知られましたが、ミスはつきものだと振り返ります。大切なのはエラーによって勝機を逃さないことであり、現在の数字についてはメンタル面の影響が大きいと分析しています。実は、昨季の同時期も14失策を数えており、今季の数字とそれほど大きな開きはありません。
では、なぜ今季これほどまでに守備の乱れが騒がれるのでしょうか。それはチームに対する周囲の期待値が、昨年とは比較にならないほど高まっているからです。優勝候補の一角に挙げられるようになり、一挙手一投足を見る目が厳しくなったことが要因の一つと言えるでしょう。
指揮官はスタメンを外した主力二人について、技術的な問題だけでなく心身の疲労を考慮したリフレッシュの意味合いが強いことを強調しました。実際、代打で登場した際には共に四球を選んでチャンスを作るなど、集中力は切れていません。チームは連敗を喫し、借金生活に入っていますが、守備の安定が浮上の鍵を握っているのは明白です。この我慢の時期を乗り越え、鉄壁の陣容を築けるかどうかが、今季の行方を左右することになりそうです。