新庄ハムが驚異のアーチ量産体制へ!打球を変えた二軍キャンプの肉体改造
今季のプロ野球界では開幕直後から「飛ぶボール」の噂が絶えないが、その恩恵を最大限に受けているのが新庄剛志監督率いる日本ハムだ。14試合を消化した時点でチーム本塁打数は12球団最多の26本。パ・リーグ首位タイの5本を放っている万波中正や清宮幸太郎を筆頭に、野村佑希が4本と続き、新助っ人のレイエスやカストロ、さらには郡司裕也や田宮裕涼らにも本塁打が飛び出している。特定の主砲に頼るのではなく、打線全体が長打力を備えた恐ろしい集団へと変貌を遂げた。
この劇的な変化の裏側には、昨年から二軍で進められてきた「育成革命」がある。球団関係者によれば、練習メニューの比重を従来の技術中心からフィジカル強化へと一新したという。具体的には、それまで6〜7割を占めていた技術練習を4割に抑え、残りの6割をウエートトレーニングなどの肉体強化に充てる決断を下したのだ。
この方針は今春のキャンプでも徹底された。一般的な二軍キャンプといえば、日が暮れるまでグラウンドでバットを振り込むイメージが強いが、日本ハムの若手たちは午前中に技術練習を切り上げ、午後の多くをウエートルームでのトレーニングに費やした。あまりの「現場での練習時間の短さ」に、視察に訪れた評論家から驚きの声が上がるほどだったという。
しかし、一見すると楽をしているようにも見えるこのスケジュールこそが、選手たちの筋量と出力を飛躍的に向上させた。二軍での地道な肉体改造を経て一軍へ合流した万波や清宮、そして野村らが、明らかに以前とは異なる強烈な打球音を響かせている。技術に溺れず、まずは戦える体を作る。ファームが蒔いた種が、新庄政権の勝負どころで大きな花を咲かせようとしている。