元暴走王が語る伝説の小川直也対吉田秀彦 爆勝宣言を選んだ理由と榊原CEOとの秘話
元暴走王として格闘技界を席巻した小川直也氏が、自身のYouTubeチャンネルでRIZINの榊原信行CEOとの対談を公開し、今も語り継がれる伝説の一戦について熱く語り合いました。
ターゲットとなったのは、2005年の大みそかに開催されたPRIDEでの吉田秀彦戦です。明治大学柔道部の先輩後輩であり、五輪の金メダリストと銀メダリストが激突したこの試合は、まさに平成の巌流島と呼ぶにふさわしい緊張感に包まれていました。当時の会見で見せた両者の殺気は、今なおファンの間で語り草となっています。
プロデューサーとしてこのカードを実現させた榊原氏は、普通なら避けて通りたい禁断のマッチアップだったと述懐。そのパンドラの箱を開ける決断をした小川氏の覚悟を称賛しました。この一戦は、当時ライバル関係にあったKー1の視聴率を初めて上回り、瞬間最高視聴率27・7パーセントを記録。さいたまスーパーアリーナには、現在も破られていない史上最多の4万9801人が詰めかけるという、日本格闘技史に残る金字塔を打ち立てました。
特に入場シーンは多くの涙を誘いました。同年7月に急逝した盟友、破壊王こと橋本真也さんの入場曲である爆勝宣言を使い、橋本さんのトレードマークだった白いハチマキを締めてリングに向かったのです。
小川氏は、あの時はこれしかないと直感的に決めたと明かし、演出を自由にさせてくれた榊原氏へ改めて感謝の意を伝えました。結果は吉田に敗れたものの、あの時さいたまスーパーアリーナに鳴り響いた爆勝宣言の調べは、格闘技ファンの心に深く刻まれています。