フィリーズのアレク・ボームが剛腕ボラス氏を解雇 加速するスター選手のボラス離れ
フィリーズの主軸として活躍するアレク・ボーム内野手が、球界で最も影響力を持つと言われる代理人、スコット・ボラス氏との契約を解除したことが明らかになりました。米スポーツメディアのジ・アスレチックが報じたもので、MLBを代表する交渉人として知られるボラス氏にとって、また一人大物クライアントを失う形となりました。
29歳のボームは、2022年から4年連続で2桁本塁打を記録し、昨季はオールスターゲームにも出場するなど、名実ともにスター選手の仲間入りを果たした三塁手です。今季開幕直前には、自身の資金を私的に流用されたとして、実の両親を相手取り300万ドル以上の損害賠償を求めて提訴したことでも大きな注目を集めました。プライベートでも激動の時期を過ごす中、ボームはキャリア初期にタッグを組んでいたザ・チームのニック・チャノック氏と再契約を結び、かつてのパートナーに自身の未来を託す決断を下したようです。
一方で、解雇されたボラス氏は、今オフにメッツと15年総額7億5000万ドルというスポーツ界震撼の超大型契約を結んだフアン・ソトをはじめ、ブライス・ハーパーやコディ・ベリンジャーといったMVP経験者を数多く抱える怪物エージェントです。選手の市場価値を最大限に引き出す手腕には定評があるものの、時に強引とも取れる交渉スタイルに対しては、球界内部からも厳しい目が向けられてきました。
今回の件を受け、米メディアのラリー・ブラウン・スポーツは、73歳となったボラス氏が依然として業界で最も名の知れた存在であることは認めつつも、ここ数年で複数のスター選手が相次いで彼のもとを去っている事実に着目。球界全体でボラス離れが加速している現状を指摘しています。ボームのような実力派選手が代理人を変更した背景には、単なる交渉戦略以上の、業界の構造変化が隠されているのかもしれません。