ヘンリー王子とメーガン妃がオーストラリアへ、市民との交流なしの厳戒訪問
ヘンリー王子とメーガン妃が14日、オーストラリアの地に降り立ちます。結婚直後の2018年に初の公式ロイヤルツアーで同国を訪れた際は、沿道を埋め尽くす大勢のファンと握手を交わすなど華やかな光景が見られましたが、今回の再訪は当時とは大きく様相が異なるようです。
英紙ミラーが報じたところによると、今回の訪問において何よりも優先されているのは、治安維持に伴う警備体制とそれに付随する費用の問題です。夫妻側は、今回の活動目的をメンタルヘルスや地域社会の回復力、さらに退役軍人とその家族への支援に重点を置いたものと説明しており、非公開の会合や特別なプロジェクトも予定されています。しかし、かつてのような街頭でのグリーティングは計画に含まれていない見通しで、徹底した安全確保が図られることになります。
背景にあるのは、夫妻の訪問に対する地元市民の複雑な感情です。署名サイトのChange.orgでは、私的な訪問に対して一切の税金や公的支援を投入すべきではないとする請願書が提出されました。これまでに4万5000人を超える賛同者が集まっており、公的資金の透明性を求める声が逆風となっている形です。
こうした事態を受け、各地の警察当局も対応に追われています。ニューサウスウェールズ州警察は、公共の安全を確保しつつ地域社会への混乱を最小限に抑えるための作戦を実施すると発表。メルボルンを管轄するビクトリア州警察も、著名な2人の訪問を把握しているとした上で、必要に応じた人員配置を行う構えを見せています。
滞在中のスケジュールとしては、メルボルンを皮切りに若者や社会的弱者の女性を支える団体、さらには国内有数の小児病院などを巡る予定です。メーガン妃はホームレス支援センターでの活動を通じて女性支援の現場を視察するほか、最終日にはシドニーのアリアンツ・スタジアムでラグビー観戦を楽しむことになっています。公の活動の裏では非公開のビジネス関連の予定も組まれており、かつてのロイヤルツアーとは一線を画した、厳重なガードに守られた形での滞在となりそうです。