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りくりゅう電撃引退の舞台裏に迫る 満身創痍で掴んだ金メダルと肉体の限界

田島 恒一

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りくりゅう

フィギュアスケートのペアとして日本に初の快挙をもたらした〝りくりゅう〟こと三浦璃来(24)と木原龍一(33)が、今シーズン限りで競技生活にピリオドを打つことを発表しました。ミラノ・コルティナ五輪で日本フィギュア界の歴史を塗り替える金メダルを獲得した二人が、最高の幕引きを選びました。

五輪ではショートプログラム5位からの大逆転劇を演じ、世界中のファンを熱狂させた二人。SNSを通じて「やり切ったという気持ちでいっぱいで、悔いはありません」と、晴れやかな心境を明かしています。しかし、その輝かしい栄光の裏側では、想像を絶する過酷な状況が続いていました。

二人の拠点を置くカナダで体のメンテナンスを担当してきたマッサージセラピストの青嶋正さんによれば、その状態はまさに限界を超えていたといいます。木原は以前から腰痛分離症などの持病と向き合い、三浦も度重なる左肩の脱臼に苦しんできました。青嶋さんは「公表していない箇所にもケガを抱えていた」と証言。もし現役続行を望まれたとしても、あと4年リンクに立たせ続けられる保証ができないほど、二人の体はボロボロの状態だったようです。

特にペア競技は、パートナーを支え、投げ、受け止めるという極めてハードな動作が繰り返されます。精神的な恐怖心とも戦いながら、二人はセルフケアの知識を専門家レベルまで高め、日々のコンディションを繋ぎ止めてきました。そこまでして挑んだ五輪という大舞台は、文字通り心身を削って掴み取った集大成だったのです。

氷上を去る二人は今後、後進の育成に意欲を見せているといいます。日本のペア競技をさらに発展させるべく、その稀有な経験を次世代へと引き継いでいく決意です。限界まで駆け抜けた二人の第2の人生に、多くの関係者から温かなエールが送られています。

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