ドジャース佐々木朗希に地元メディアが苦言。育成ジレンマと迫る整理の期限。
崖っぷちの状況と言っても過言ではないかもしれません。ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手に、地元から厳しい視線が注がれています。ロサンゼルスの地元紙であるカリフォルニア・ポストは、日本時間13日に本拠地で行われたレンジャーズ戦の結果を受け、マイナーでは格の違いを見せるものの、メジャーの舞台ではいまだ粗さが目立つという悩ましい現実を報じました。
この日の佐々木投手は先発マウンドに上がったものの、4回を投げて5安打2失点、さらには5つの四球を与えるなど乱調。奪三振は自己最多の6を記録しましたが、走者を背負ってからの制球難が露呈し、94球を費やして4回での降板を余儀なくされました。試合は2対5で敗れ、佐々木投手には今季2敗目がついています。開幕から3試合を終えて防御率6・23という数字が物語る通り、投球内容は安定感を欠いたままです。初回こそピンチを切り抜けたものの、3回に先制ソロ本塁打を浴びると、その後も連続出塁を許して失点を重ねました。本人も技術的な課題を痛感しており、リリーフ陣に負担をかけられないと危機感を口にしています。
深刻なのは結果だけではなく、同紙が指摘する整理の期限が近づいている点です。現在、左肩の疲労で離脱している実力派左腕のブレーク・スネル投手が、復帰に向けて着実にステップを上がっています。ドジャース側はこれまで、佐々木投手をメジャーの実戦を通じて育成していく方針を維持してきましたが、エース級の復帰によってローテーションの枠はよりシビアな争いとなります。ロバーツ監督もキャンプ時から、佐々木投手には球威以上に効率的な投球や試合中での修正能力が必要だと説き続けてきました。
さらに追い打ちをかけるのが、対戦相手との実力差でした。この日のレンジャーズの先発は、球界屈指の右腕ジェイコブ・デグロム投手。6回1失点9奪三振という圧巻の投球で試合を作ったベテランとの対比は、残酷なほど鮮明に映りました。それでも時折見せる打者をねじ伏せるような豪速球には、依然として底知れない魅力が詰まっています。だからこそ、チームとしても簡単に見限ることはできません。才能の大きさと完成度の低さが同居する現状が、連覇を至上命題とする名門ドジャースにとって、最も厄介な育成のジレンマとなっているのは間違いなさそうです。