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ソフトバンクが機動力を封印?激減した盗塁数に隠された小久保ホークスの狙い

近藤健介

福岡ソフトバンクホークスが足踏みを強いられている。15日にみずほPayPayドームで行われた楽天戦は、同点の8回に3番手の尾形崇斗投手が痛恨の勝ち越しソロ本塁打を浴び、2対3で惜敗。2日連続の1点差負けで連敗を喫し、楽天とのゲーム差は0.5にまで縮まった。

このカードで目立ったのは、楽天の積極的な走塁だ。この日も中島大輔がスチールを成功させ、前日の試合でも3盗塁を許すなど、リーグトップの機動力をまざまざと見せつけられた。対照的なのがホークスだ。ここまで16試合を消化し、チーム盗塁数は12球団最少タイのわずか3。昨季はリーグ2位の98盗塁をマークしたチームが、今季は極端に「走らない」傾向にある。

なぜ鷹の足は止まっているのか。チーム内からは主に2つの理由が浮かび上がっている。

まず一つ目は、プロ野球界全体の技術向上だ。小久保裕紀監督は以前「ベースが大きくなって盗塁が増えるかと思ったが、意外とそうではない。球界全体のクイックのレベルが上がっている」と分析している。走者にとって盗塁のハードル自体が高くなっているのが現状だ。

そして二つ目が、今季の打線のカラーだ。現在の上位打線は高い打撃力を誇るメンバーが揃っており、リスクを冒してまで走るよりも、どっしりと構えて一気に複数得点を狙うスタイルが浸透している。不安定なリリーフ陣を抱えるチーム状況を鑑みれば、1点をコツコツ守り切るより、強力打線による大量得点で優位に進める方が合理的という判断もあるだろう。ベンチに控えるのが経験の浅い若手中心であることも、慎重な采配に繋がっているようだ。

もっとも、全く足を捨てたわけではない。この日の試合では、主力の近藤健介が2年ぶりとなる盗塁を鮮やかに決め、代走で起用された期待の若手、庄子雄大も内野ゴロの間に好走塁で本塁を陥れるなど、勝負どころでの機動力は健在だ。

闇雲に仕掛けるのではなく、状況を見極めて効率的に点を取りにいく。2026年のホークスは、今の戦力バランスに最も適した形を模索しながら、パ・リーグの頂点を見据えている。

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