ソフトバンク徐若熙がキャリア最悪の炎上、台湾の至宝を襲った異変と小久保監督が示した信頼
みずほペイペイドームで行われた17日のオリックス戦は、ソフトバンクにとってあまりに衝撃的な幕開けとなりました。マウンドに上がったのは、開幕から圧倒的な投球を続けてきた台湾の至宝、徐若熙。しかし、この日の右腕はこれまでの安定感とは程遠い姿でした。
プレーボール直後の初球、150キロの直球を宗に先頭打者ホームランとして運ばれると、そこから暗転。2回には追い込んでからの内角球をボールと判定され、普段はポーカーフェイスを崩さない徐が、珍しく顔をしかめて首をひねる場面もありました。制球が定まらない苛立ちを隠せず、リズムを崩したまま太田に痛恨の3ランを被弾。結局、2回を投げきれず1回2/3で7失点という、台湾時代を含めても自己ワーストの屈辱的なノックアウトを喫しました。
試合後、球団を通じて「チームに申し訳ない」とだけコメントを残した徐。その短い一言には、抑えきれない悔しさが滲んでいました。
今季、大きな期待を背負って来日した徐は、ここまで防御率0・69と完璧な投球を披露。しかし、もともと故障歴があり、台湾時代から中6日のローテーションを1カ月続けて守った経験がないという「スタミナ面」の不安は以前から指摘されていました。異国の地での生活やNPBの強打者との対戦による精神的な疲弊も、徐々に蓄積していたのかもしれません。
それでも、指揮官の信頼は揺らいでいません。大敗を喫した試合後、小久保監督は「こういう時もある。次にやり返せばいい」と本人に声をかけたことを明かしました。チーム内でも今回の乱調はある程度「想定内」と捉える向きもあり、過度な悲観はしていません。次戦、この屈辱を糧に再びマウンドで躍動する至宝の姿を、ファンは静かに待っています。