ソフトバンク大津亮介が西武戦で快投も「6番手」の壁、小久保監督が突きつけるシビアな競争原理
ソフトバンクが4月9日のみずほPayPayドームで行われた西武戦を2ー0で制し、今季初となる完封リレーを飾りました。試合を決めたのは7回に飛び出した近藤健介外野手の4号決勝2ランでしたが、その勝利をお膳立てしたのが、先発マウンドに上がった4年目右腕の大津亮介投手です。
大津はこの日、自身の好守も光るなど、7回をわずか1安打無失点に抑える完璧な内容を見せました。初回に許した安打以降は一本もHを許さず、打者21人で片付ける圧巻のパフォーマンス。これで今季は2試合に登板して防御率1・93、いずれも7イニングを投げ抜く安定感を見せています。しかし、試合後の大津に浮かれた様子はありませんでした。90球での降板に「一試合ずつ積み重ねて信頼を勝ち取りたい」と言葉を紡ぎ、現在の自分の立ち位置を冷静に見つめています。
というのも、小久保監督は大津の評価を認めつつも、厳しい現実を口にしています。今季のパ・リーグは交流戦前まで6連戦が少なく、週5試合という「ゆとり日程」が頻発します。この日程下では、開幕時に「6番手」と目されていた大津は、週に5試合しかない週には登板機会が巡ってこない恐れがあるのです。
指揮官は試合前、大津について「今は6番目。5番手に上がらないと5試合の時は投げられない。1年間先発をやるなら、そこを勝ち取っていかないと」と、さらなる序列アップを促していました。試合後には「もちろん評価は上がる」と前向きな言葉もありましたが、チーム内には常に「入れ替え」の緊張感が漂っています。
大津自身も「ここからはみんながライバル。最終的にCSや日本シリーズで任される存在になりたい」と、単なるローテ定着以上の目標を掲げています。充実した戦力を誇るホークスだからこそ、開幕ローテ入りはあくまでスタート地点。過密日程ではないからこそ激化する「1枠」を巡るサバイバルが、若き右腕をさらに進化させそうです。