ソフトバンク大関友久に異変か 球速低下の現状に首脳陣が示した本音と信頼の形
ソフトバンクの先発ローテーションの一角を担う大関友久投手が、かつてない壁にぶつかっています。昨シーズンは最高勝率のタイトルを獲得し、本拠地では14戦無敗という驚異的な相性の良さを見せていた左腕ですが、今月7日の西武戦では暗転。5回をもたず9安打6失点でKOされるという、ファンにとってもショッキングな結果に終わりました。
試合後、悔しさをにじませた大関投手ですが、周囲が懸念しているのは明らかなスタッツの変化です。特に顕著なのが球速の低下で、開幕からの2試合における平均球速は140・0キロ。自己最速152キロを誇る本来の姿からすれば、3年前と比較して約5キロ、昨年からも2キロ以上数字を落としている計算になります。先日の西武戦でも、中盤に浴びた痛恨の同点2ランは139キロのストレートを捉えられたものでした。
この現状を受け、10日の指名練習では倉野チーフ投手コーチが大関投手と対話の場を持ちました。練習後の取材に応じた同コーチは、現在の状態と改善点を明確にしている段階だと説明。球速の出力不足を課題として認めつつも、スピードガンの数字が全てではないと持論を展開しました。140キロであっても打者のタイミングを外せていれば問題はないとした上で、前回の登板ではそのズレを作れていなかった点を重視しています。
一方で、倉野コーチは大関投手が持つ本来の修正能力に太鼓判を押しています。仮にスピードが戻らなかったとしても、それだけで勝負に負けるわけではないと断言。球速に頼り切らない投球術が彼には備わっていると、変わらぬ信頼を口にしました。
育成契約から這い上がり、知恵と工夫でマウンドを守り続けてきた大関投手。この春に突きつけられた球速低下という難題に対し、どのようなアプローチで答えを出していくのでしょうか。シーズンを戦い抜く上で避けては通れないこの異変を、左腕がどう克服していくのか注目されます。