ソフトバンク大関友久が下した決断、球速低下の要因はワインドアップにあり
ソフトバンクの左腕エース候補、大関友久投手が自身のコンディションに生じていた異変に対し、一つの明確な答えを出しました。13日にみずほペイペイドームで行われた投手指名練習。グラウンドのマウンドに上がった大関投手は、一球一球に魂を込めるように58球を投じました。その姿には、今シーズン開幕から続けてきたスタイルとは異なる変化がありました。
昨季、最高勝率のタイトルを獲得した背番号47は、さらなる高みを目指して今季からワインドアップに挑戦。春季キャンプから入念に調整を続け、手応えも掴んでいたはずでした。しかし、いざシーズンが開幕すると、目に見える形で異変が表れます。それは明らかな球速の低下でした。
開幕から2試合の平均球速は140・0キロ。昨年の平均と比べても2キロ以上のダウンとなり、オープン戦の最速すら上回れない状況が続いていました。前回7日の西武戦では5回6失点と打ち込まれ、敗戦投手に。打たせて取る投球術が持ち味とはいえ、無視できないこの現状に、左腕は正面から向き合いました。
大関投手が導き出した答えは、慣れ親しんだノーワインドアップへの回帰でした。ワインドアップにすることで肩甲骨の動きが硬くなる自覚はあったといいます。大きなモーションによるメリットを重視してきましたが、腕を振って出力を高めるという点において、今の自分にはマイナスに働いていると判断。優先順位を整理した結果、フォームを戻す決断に至りました。
決してスピードだけに頼るタイプではありませんが、球速を度外視しているわけではありません。前回の登板結果にかかわらず、あの出力のままシーズンを戦い抜くつもりはなかったと語る大関投手。これまでも自身の投球を冷静に分析し、逆算の思考で結果を残してきた男が、この修正を経てどのような快投を見せてくれるのか。北九州の空の下、背番号47の新たな逆襲が始まろうとしています。