ソフトバンク杉山一樹が自戒のベンチ殴打で左手骨折、守護神の身勝手な離脱に小久保監督も苦言
昨シーズンのセーブ王が、あまりにも不本意な形で戦線を離脱することになった。福岡ソフトバンクホークスの杉山一樹投手が、12日に出場選手登録を抹消された。原因は故障だが、その経緯はプロとして猛省が促される内容だ。
事が起きたのは前日11日の日本ハム戦だった。4点リードの9回に登板した杉山だったが、2安打を許して1失点を喫するなど、精彩を欠く投球内容でマウンドを降りた。今季は開幕から7試合で防御率9.00と苦しいマウンドが続いており、自身のパフォーマンスへの苛立ちが限界に達したのだろう。試合後、フラストレーションを爆発させた杉山はベンチ内を殴打。その際に左手を骨折したという。
12日の試合前、取材に応じた小久保監督は、厳しい表情でこの事態に言及した。コツコツと積み上げてきた信頼が崩れるのは一瞬であると、己を制御できなかった右腕を諭すように語りつつ、こうした事態を防げなかったのは指揮官である自分の責任でもあると自責の念をにじませた。
チームは開幕から首位争いを演じるなど好調を維持しているが、リリーフ陣の不安定さはかねてからの懸念材料だった。そこへ来て、後ろを任せるべき守護神が自滅に近い形で離脱した代償は計り知れない。自らの拳で戦線を離れることになった背番号40は、失った信頼を取り戻すために、まずは怪我の完治と精神面の立て直しという重い課題を背負うことになった。