高山厳が真夏日のライブで語った桜への思い「散ってもあでやか」
シンガーソングライターの高山厳が11日、東京・文京区のBAR MY PLACEで弾き語りライブを開催した。かつて、ばんばひろふみ、今井ひろしと伝説のフォークグループ「バンバン」を結成し、ソロ転向後には「心凍らせて」でNHK紅白歌合戦出場も果たした大ベテランが、至近距離でファンと心を通わせる濃密な時間を届けた。
この日の東京都心は最高気温27.3度を記録し、今年初の真夏日に。季節の移ろいをテーマに17曲を用意した高山は、暑い中ようこそお越しくださいましたと、満面の笑みで客席を迎え入れた。
折しも、つい先日まで満開だった桜が舞い散る季節。高山は、桜というのは咲いてもあでやか、散ってもあでやか。毎年この季節になると思いますねとしみじみ語ると、亡き母への深い情愛を込めたメッセージソング「花言葉」を披露。会場は一気にしっとりとした情緒に包まれた。
4月の出会いと別れの季節に合わせ、上京して大都会、東京で生きていく少女を歌った曲ですと紹介し、ピアノの旋律とともに2001年の名曲「東京シンドローム」を熱唱。その伸びやかな歌声に、訪れた聴衆はうっとりと耳を傾けていた。
一方で、ベテランらしい軽妙なトークで場を和ませる場面も。曲間のチューニング中に、暖かいと弦のピッチが狂うんですよね。あ、僕が狂うんじゃないですよ!とジョークを飛ばし、会場は大きな笑いに包まれた。
アンコール前には、自身の年齢と向き合うように、年を重ねると友達が先立つということもあります。幸いなことに僕はまだ命をもらえている。歌わせてもらっているんでしょうね。先に旅立った人から「まだ歌え!」と言われている気がしますと、音楽への尽きぬ情熱を吐露。盟友たちへの思いが滲む言葉に、惜しみない拍手が送られた。
精力的に活動を続ける高山は、来月5月9日にも東京・練馬の江古田マーキーでのステージを控えており、その歌声はこれからも多くのファンを鼓舞し続けていきそうだ。