米下院議員が“UFO関連施設”を視察 「到着時には対象物はすでに移送された可能性」
米連邦議会でUFO(未確認飛行物体)をめぐる議論が再び注目を集めるなか、米下院監視委員会に所属するエリック・バーリソン下院議員(共和党・ミズーリ州選出)が、UFO関連とされる機密施設の一つを実際に視察していたことが明らかになった。米メディアの報道によれば、バーリソン氏は今後さらに国内4か所の施設を訪れる意向を示している。
バーリソン氏は2023年に連邦議会入りした比較的新しい議員だが、UFO問題への関心を強めたきっかけは、同年7月に開かれた米下院の公聴会だった。そこでは、元空軍将校で情報当局の内部告発者として知られるデイビッド・グルシュ氏が、米政府が長年にわたり「人類由来ではない飛行体」やその関連物質を秘密裏に回収してきたと証言し、大きな波紋を呼んだ。
ただ、バーリソン氏自身は現時点でも慎重な立場を崩していない。関係者に対し、「自分の目で確かめるまでは簡単には信じられない。証拠が示されない限り、納得はできない」と語っており、内部告発者の証言を全面否定はしない一方で、確たる裏付けを重視する姿勢を強調している。
報道によると、バーリソン氏は昨年、ホワイトハウス関係者への非公式な働きかけを経て、国防総省主導の機密施設視察に参加する機会を得たという。対象となったのは、以前からUFO墜落物の保管先ではないかとの臆測が絶えなかった軍関連施設の一つ。だが、実際に現地を訪れた際には、すでに“対象物”は存在していなかった可能性があるという。
バーリソン氏は、最初の視察について「かなりオープンな対応だった」としつつも、施設名や具体的な場所については明かしていない。その理由として、「まずは比較的入りやすい場所から全体像を把握したかった」と説明。現時点で活動が確認されていない施設であっても、「そこに何も残っていないからといって、過去に何もなかったとは言い切れない」との見方も示している。
さらに、今後視察予定として挙げている4か所の施設については、「自分の訪問日程が事前に伝われば、関係機関が何らかの物品を移動させる可能性は十分ある」とも発言。実際に、調査のタイミングによっては重要な物証に接触できない可能性があるとの認識をにじませた。
中でも注目されているのが、海外に存在するとされる施設に関する証言だ。バーリソン氏によれば、公開の場や非公開ブリーフィングの中で、「移動できないほど巨大な物体」を中心に施設が建設されたとの話を複数回聞いたという。墜落時期や詳細は不明としながらも、通常の搬出が不可能な規模の“何か”があるとの説明を受けたとしている。
ただし、この海外施設への訪問は現時点で保留となっている。バーリソン氏は「十分な裏付けがないまま、海外まで行って空振りに終わるのは避けたい」と述べ、現段階では慎重に情報を精査する考えを示した。
一方、バーリソン氏は昨年9月の下院UFO公聴会でも、ヘルファイア・ミサイルが飛行中の未確認物体に向けて発射されたとされるレーダー映像の公開を後押ししたことで知られる。この映像では、高速の衝撃を受けたにもかかわらず、対象物が大きな損傷を受けていないように見える点が話題となった。
また、一般公開されていない別の映像として、「銀色で、バスケットボールほどの大きさの球体が空中を飛行している映像も確認した」と主張している。ただ、それでもなお、UFOの実在について断定するには至っていない。
バーリソン氏は一連の主張をめぐり、「決定的な証拠が示されるまでは、すべては物語の域を出ない」と述べており、米議会内で関心が高まる一方で、依然として“証拠の壁”が立ちはだかっている現状を浮き彫りにしている。