ホワイトハウス公式SNSに“謎動画”投稿、すぐ削除で憶測拡大 「もうすぐ発射?」の一言に世界がざわつく
イラン情勢の緊張が続くなか、ホワイトハウスの公式SNSアカウントが投稿した不可解な動画が波紋を広げている。短い動画の中に含まれていた「もうすぐ発射されるんだよね?」という音声が、タイミングの悪さも重なって、ネット上でさまざまな憶測を呼んでいる。
問題の投稿が確認されたのは、米東部時間25日夜。ホワイトハウスの公式インスタグラムおよびXに、立て続けに2本の短い動画が投稿された。
1本目は約8秒。画面には、撮影者がスマートフォンを手に持ち、自分の足元を映しているような映像が映るだけだが、女性の声で「It’s launching soon, right?(もうすぐ発射されるんだよね?)」と聞こえる。この投稿はおよそ90分後に削除された。
続いて投稿された2本目は約4秒。黒いノイズのような画面の中でスマートフォンの通知音が鳴り、一瞬だけ米国旗が映るという内容だ。こちらは確認時点で削除されていないとされ、さらに不気味さを増している。
ホワイトハウス側は、これらの投稿の意図や経緯について明確な説明をしておらず、海外メディアからの問い合わせにも回答していないとみられる。そのため、SNS上では「誤投稿ではないか」「新しい通知システムのテスト映像が誤って公開されたのでは」「アカウントの運用ミス」「ハッキングの可能性」「軍事的なメッセージではないか」など、さまざまな見方が入り乱れている。
特に波紋を広げたのが、「launch(ローンチ)」という言葉の受け止め方だ。英語では新サービスの公開や製品発表、宇宙関連の打ち上げなど幅広く使われる一方、文脈によってはミサイル発射や軍事作戦開始を連想させる。今回の動画には前後の説明が一切なく、何を指していたのかは不明のままだ。
ネット上では、削除された1本目の音声について「ホワイトハウス報道官キャロライン・レビット氏の声に似ている」との指摘も出ている。ただし、これを裏付ける公式な情報はなく、現時点ではあくまで推測の域を出ていない。
一方で、「過剰に受け止める必要はない」とする見方もある。米政界や政権周辺では過去にも、SNSで意図不明の投稿や誤投稿が話題になったことがあり、今回も単純な運用ミスの可能性は否定できない。実際、米大手メディアでは大きく扱われていないという指摘もある。
それでも、緊迫した国際情勢の中で発信されたことが、事態をより不穏に見せているのは確かだ。ロシア国営メディア「RT」のXアカウントは、この投稿に対し「ホワイトハウスが誤って“核ミサイル発射間近”と投稿したのか」と反応。インドメディアも「投稿のタイミングが世界を不安にさせている」と報じ、各国で注目が集まっている。
現時点で、これらの動画が実際に何を意味していたのかは分かっていない。だが、説明のない数秒の投稿が、これほど大きな不安と憶測を呼ぶこと自体、いまの世界情勢の緊張感を映し出していると言えそうだ。